ご覧いただきありがとうございます。さくら整体の荻野です。
私事ですが、7月22日(火)に2泊3日の入院で副鼻腔炎の手術をすることになりました。前日からの入院ですので、21日(日)から25日(木)の間はお休みをいただきます。
さくら整体は通常通りの営業ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
初めて受ける、全身麻酔での手術…。
全身麻酔を行うにあたり、事前の検査を受けました。この事前検査で、私はたくさんの学びを経験することになりました。
赤裸々な表現もありますが、最後までご覧いただけると嬉しいです。
手術を決めたきっかけ
副鼻腔炎を発症したきっかけは、18年ほど前に行った歯の治療でした。
神経治療を行った時に、「あれ?こんな数回通っただけで神経治療って出来るのかな?大丈夫かな?」と思ったことを覚えています。
そして10年ほど前から副鼻腔炎の症状が出始めました。
耳鼻科に行き、お薬をもらうもぶり返す…。
その時に耳鼻科の先生から「歯の神経治療はした事はありますか?」とたずねられ、歯科で検査を行った結果、根管治療(※)が上手くいっておらず、3、4本の神経の通り道の管から膿が溢れ炎症を起こしている状態だと判明しました。
※歯の神経に炎症が治まらず、歯の神経を取った(抜髄処置)後は神経のあった歯根の管を中をきれいにしていき、その管にばい菌が入らないように密閉する薬をつめる必要があります。根管をきれいにしたり、薬をつめる治療を根管治療と言います。
歯の奥の不具合って、実際に被せものを取らないと分からないことが多いようですね…。
根管治療も完了し、「これで副鼻腔炎の症状から解放される~!」と思っていたのですが、慢性化している期間が長かったので完治とはいかず…。
耳鼻科では、「お薬で治るレベルを越しているので、改善となると手術しかありません。しかし、急いで手術しないといけない訳ではないので、荻野さんが決心されたら手術ができる病院へ紹介状を書きます」と言われました。
これまでも、ビワ葉温灸や水素のおかげでどうにか過ごせてきましたが、寝ている時も鼻が詰まってうまく呼吸できずに口呼吸になったりと、「このままだと脳に酸素が届きにくくなり、今後は認知症など心配事が増えるかもしれない」と思い、手術をすることに決めました。
事前検査にて
手術は全身麻酔で行います。
全身麻酔が使えるか、事前検査で、血液検査・心電図・肺活量チェック・尿検査・レントゲン・CTの検査がありました。
この日は入院説明や同意書に記入が必要だったため、付添人で娘が同席してくれました。
娘も軽い気持ちで同席してくれていたと思います。
そんな中、
担当の先生からの説明が。
「荻野さん。CTの画像を見て鼻の骨が溶けていることが考えられます。これは、腫瘍の可能性が考えられ、今の状況では良性か悪性かは判断できません。MRIを撮って詳しく調べましょう」
それを聞いた瞬間、
「腫瘍?」
「悪性かもしれない?」
「副鼻腔炎の手術…だけじゃなくなる?」
「抗がん剤、使う?」
「仕事、どうしよう…」
色んな情報が頭をわーっと巡りました。
この瞬間、私の日常は非日常になった感覚でした。
意外と冷静な自分
事前検査の日は朝の9時に受付を済ませ、病院をあとにしたのは14時近くでした。
お腹がすいた娘になにか食べさせようとお店に入り、現状で起きているかもしれないことを再度確認し合いました。
話をしていると意外と冷静な自分がいて、それがなんとも言えない不思議さがあり…
4年ほど前に子宮頸がんの異形成が見つかった時には、不安な気持ちでいっぱいで。それでも「大丈夫大丈夫」と自分に言い聞かせ、再検査の日までビワ葉温灸を必死に当てたことを思い出しました。
今回は、
「なるようにしかならんしね」
「良性であっても悪性であっても、ただただ受け入れて進むだけ」
「もし悪性だったら、治療の経過ブログを立ち上げよう。私のこの経験が誰かの役に立つかもしれない」
そう捉えている自分がいました。
そして、この思考の変化はまぎれもなくお客様方の影響だと感じています。
もちろん、再検査までの間はしっかりとビワ葉温灸を当てました!
病気は不幸ではない。そして人生は長さではない
病気にはなりたくないです。もちろん、ケガも。
けれど私たちは、この世に生かされている。
犬や猫、昆虫、植物、ありとあらゆる自然の命の中のうちの1つの命。
大切な命だけど、自然界の中は数多ある命の中の1つに過ぎない。
災害で亡くなることも、病気でなくなることも、事故でなくなることもある。
自分自身だけではなく、大切なパートナーや親、そして子どもの命もいつどうかなるか分かりません。
『生きるということは、命がなくなる日が来るということ。そして、生きているかぎり、災害、事故、病気、そのすべての可能性があるということ』
その紛れもない現実を、私はお客様方に教えていただきました。
そして、幸せとは人生の長さではなく、深さや濃さであるということも。
「病気をきっかけにたくさんの『有難さ』に気付き、感謝できるようになりました。これは病気にならないと分からないことでした」と、お客様からお話を聞きました。
誰でも病気にはなりたくないですが、なった事はどうしようもできません。
そこからどう生きるのか…
常日頃から、『生きる覚悟を持つ生き方』を意識することが必要なのではないかと思います。
そうすることで軸が形成され、自分の身や家族に何か起きた時に、悲しみの感情に振り回され過ぎなくなります。これが自分も、そして周りの家族を大切にすることに繋がると思います。
検査結果、そして今後の想い
そして再検査の日。
結果は、「骨の沿いにカビが生えている」との事でした。
CTの画像では骨沿いにカビが生えていたので骨が溶けたように映っていたそうです…。
そのカビも、副鼻腔炎の手術をすると改善できるとの事で。
なんとまぁ、拍子抜けな結果でしたが一安心です。
さくら整体には、さまざまなお悩みを持った方がご来店されます。
その中には、なかなかお医者さんや身近な人にも相談できないお悩みもあります。
そのような方と接するたびにさくら整体という場所が、誰にも言えずにひとりで悩んでいらっしゃる方の心の拠り所でありたい、そう強く思うようになりました。
私の学びは確実にお客さまからいただものです。
いただいたものを、またお客様に循環しお返ししていきたい、それが私がこの仕事を続けている意味だと感じています。
今回の件で、その想いが一層強くなりました!
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